外来種駆除の倫理的課題
外来種とは
外来種とは、本来その地域にいなかった動植物のことです。最近話題になっている、名古屋城のお堀にも姿を現している肉食魚「アリゲーターガー」も外来種です。
外来種は、在来種(本来その地域に住み着いている生き物)を捕食するなど、生態系に悪影響を与える可能性があり、問題視されています。
国や自治体も外来種の拡大に注意を喚起し、ホームページ上で対策を公開しているところもあります。例えば、以下は愛知県の外来種紹介ページです。
倫理的課題
生態系に悪影響を与えている場合、被害拡大を防ぐために、外来種は駆除されます。僕自身も、在来の生態系の保全の方を重視しますので、外来種を駆除すべきだと考えています。しかし、そこには倫理的な課題があると思います。
①駆除自体が正しいのか
先日、アリゲーターガーを捕獲する企画をTVが放映していました。Twitterを除くと、「ガーは悪くない」という意見が見られました。アリゲーターガー自身が悪意をもって本来生息しない地域に住み、在来種を駆逐しているわけではありません。彼らは人の手によってそこに捨てられ、今まで通り獲物を食っているだけです。
また、「人が原因で増加した外来種を、人が駆除する」という図式も、自分でばら撒いたゴミを自分で片づけるようで違和感があります。
そもそも外来種を駆除して命を奪うことは正しいのでしょうか。
②駆除の方法は正しいのか
外来種であっても、倫理的な方法で駆除する必要があります。「外来種は悪い。だから駆除しなければならない。」ということが強調されて、苦痛を最小限に留める駆除の仕方が後回しになりがちだと思います。
愛知県が公開しているパンフレットにも、「捕獲した動物をやむを得ず殺処分する場合は、できる限り苦痛を与えない方法を選択しましょう。」という言葉がありますが、具体的にどのような駆除の方法が倫理的に正しいのでしょうか。
今回は倫理的課題の提示にとどまります。今後も、外来種問題がもつ倫理的課題について掘り下げていきたいと思います。
ブログを始めます
ブログを書きたいと思っていました。
Twitterを触り始めて一か月。
日記をつけ始めて半月。
今日、ブログを始めました。
当面は、思考の整理及び研磨のため、これまで考えてきたこと、
考えていることを自由に書いていきます。
目標は、継続して書くこと。書きながら、調整していきたいと思っています。
よろしくお願いします。